黄金期ジャンプの影

主にジャンプ黄金期の短期終了作品について語ります

2021-01-01から1年間の記事一覧

ジャンプで連載を持つという事の難しさ2

さて、前回私はジャンプに作品が掲載された経験はあるものの、連載を持つには至らなかった漫画家として岩泉舞とその作品集である「七つの海」を紹介させて頂いた。だが、実はこのような例はそれほど珍しい事ではない。黄金期のジャンプに掲載された読切作品…

ジャンプで連載を持つという事の難しさ

当ブログではここ2回で冨樫義博、江口寿史と休載癖のある漫画家の作品を紹介してきた。が、言うまでも無い事だが、この2人のように休載を重ねる人物は極めて稀であり、ジャンプで連載を持った事のある殆どの漫画家は病気などやむを得ない理由でもない限り…

冨樫以前にも存在した休載王

あなたは休載という言葉を聞いて誰を連想しますか? そんなの冨樫義博に決まっているだろ、などと言われたら身も蓋もないが、殊ジャンプに限っても休載歴のある作家は他にもいる事は忘れてはならない 例えば現在の看板作家である尾田栄一郎の「ONE PIECE」も…

冨樫が仕事をしなくなったワケは

好き嫌いは別にして、冨樫義博がジャンプにとってかなり功労者である事に異論をはさむものは少ないであろう。「幽☆遊☆白書」は黄金期において鳥山明の「DRAGONBALL」と井上雄彦の「SLAM DUNK」に次ぐ人気を誇っていたし、黄金期の終焉後は鳥山明が半ば隠居し…

戦場バトル漫画が挑んだ過酷な戦場

前にも述べたかもしれないが、ジャンプにおける花形ジャンルと言えば、やはりバトル漫画であろう。その誌面を彩ってきたバトル漫画はジャンプの黄金期どころかジャンプを、いや、少年漫画を代表すると言っても過言ではない「DRAGONBALL」を筆頭に、「北斗の…

冨樫がちゃんと仕事していた頃

当ブログでは「モンスターハンターRISE」の発売以来、平松伸二の「モンスターハンター」を始めとしてハンターと名の付く作品を紹介してきたが、残念ながら今回はハンターと名の付く作品ではない。本来なら前回紹介した「不思議ハンター」の本誌連載版を紹介…

まだいるジャンプの狩人たち

今回紹介するのも「モンスターハンター」に因んでハンターと名の付く作品である 因みにゲームの方の「モンスターハンター」のプレイ状況は、加齢の為かすぐに目が疲れてしまったり、咄嗟に翔虫受け身を取ろうとするとよくZLとLを間違えてショートカットを呼…

モンスターハンターだけではない ジャンプの狩人たち

さて、当ブログでは前回「モンスターハンター」を紹介したが、今回紹介するのもハンターと名のつく作品である。あ、先に断っておくと「HUNTER×HUNTER」ではない。アレは黄金期の作品でもないし短期終了作品でもないので…と言いつつ、実は紹介する作品も黄金…

元祖?モンスターハンター

世間には今日という日を指折り数えて待っていたという人も多いのではなかろうか。と言うのも、本日3月26日は大人気ゲーム「モンスターハンター」のシリーズ最新作「モンスターハンターRISE」の発売日だからである。かく言う私も年甲斐もなく買ってしまっ…

ジャンプの壁に撥ね返され続けた男

所謂3大週刊少年漫画誌の中では、ジャンプは他の2誌に比べると伝統的に他所で活躍した実績のある漫画家を起用するケースは少なく、連載陣の殆どは新人を自前で発掘、育成した漫画家が占める事からよく純血主義だなどと言われている。が、その割には新人に…

十七年目の復活

言うまでも無い事と言いつつ前にも言った記憶があるが、ジャンプの正式名称は(週刊)少年ジャンプであり、そのメイン読者層は少年、即ち男性である。その為連載作品の主人公は読者と同性の男性である場合が圧倒的に多く、女性が主人公の作品は極めて少ない…

「コブラ」の作者による大人のおとぎ話

前回ここで私はジャンプにおけるヒット作の作者による次回作は本当にコケるのかについての調査報告をしたのだが、その際にあえて触れなかったデータがある それは何かというと、まずは改めてこちらの表を見て頂きたい もう一度説明すると、連載作品が単行本…

ジャンプに関するあの定説は本当なのか検証する

ジャンプの連載作品について巷間で囁かれるこのような話があるのはご存じであろうか 曰く「ジャンプでヒットを飛ばした作家の次の作品はコケる」 わりと有名な話だろうからご存じの方も多いだろうし、そうじゃない方も言われてみればそうかもしれないと思え…

ラブコメ-ラブ=

71年にマガジンを抜いて少年漫画誌のトップの座に就いてから95年3・4号で653万部という空前絶後の発行部数を記録するまでの間、常に無敵の快進撃を続けたようなイメージのジャンプであるが、その実編集部では危機を感じた時が幾度もあったという そ…

JSCレーベル最後の漫画単行本

さて、今回紹介するのはタイトルの通りJSC、つまりジャンプスーパーコミックスの最後の漫画単行本である…のだが、最初に1つ、いや2つ断らなければいけない事がある まず1つは、JSCレーベル最後の漫画単行本ではあるがJSCレーベル最後の単行本ではないとい…

JCであってJCでない

ジャンプスーパーコミックスをご存じだろうか? かつて刊行していた姉妹誌であるスーパージャンプのコミックレーベルではない。通常のジャンプコミックスと同じくジャンプや月刊ジャンプに連載された作品等を発行するコミックレーベルである。にもかかわらず…

月ジャンの主、来たる

前回私は、もしMr.ジャンプという称号があるとしたら、それに一番相応しいのは鳥山明であると語った。そしてこの意見に異論がある人は少ないであろう では、ジャンプはジャンプでも月刊ジャンプのMr.ジャンプという称号に相応しいのは誰になるだろうか? こ…

ジャンプを襲う世代交代の波

もしMr.ジャンプという称号があったとしたら、それを授かるのに相応しい人物は誰だろうか?現在で考えるなら「ONE PIECE」の作者である尾田栄一郎という意見もあるだろうが、やはりジャンプ黄金期の象徴たる「DRAGONBALL」だけでなく「Dr.スランプ」の作者で…

おのれ駿〇屋

行方不明の赤龍王2巻を買い戻すついでに他にもチョコチョコ注文したんだが、こんな仕打ちを受けるとは…

女性作家の苦闘

今更言うまでもない話だが、ジャンプの正式名称は(週刊)少年ジャンプであり、メイン読者層は名称の通り少年の少年漫画誌である。その為に今も昔も連載している作家陣は少年の好みを身を以て知っている元少年、つまり男性が圧倒的に多く、当の編集部すらジ…

初散財

コロナのおかげで今年は初売りに行くのを自制したので、代わりにまん〇らけや駿〇屋の通販で短期終了作品とかをガッツリ注文したのが届いたぜ。そして届いてから、行方不明になっている赤龍王の2巻とかも注文したら良かったと気付く間抜けぶりよ…

鬼滅?いえ鬼来です

劇場版「鬼滅の刃」が映画の歴代興行収入で日本一になったという。それを記念して今回はこの作品を紹介したい 鬼が来たりて(96年5・6号~18号) しんがぎん 作者自画像 「鬼滅の刃」じゃないのかよ、と突っ込まれそうだが、なにせ黄金期の作品でもな…

祈願

今年こそ「カルナザル戦記ガーディアン」の2巻が出ますように