黄金期ジャンプの影

主にジャンプ黄金期の短期終了作品について語ります

週刊少年ジャンプ黄金期

鬼門のジャンルに挑んだ男

当ブログでは前回まで3回にわたって、ジャンプ本誌に作品が掲載された事があるものの、連載を持つ事が出来なかった者たちを扱ってきた。そしてその2回目において十津川菜生・水流添了の「テイクオフ」を紹介した際、私は以下のような説明をした shadowofju…

ジャンプで連載を持つという事の難しさ3

さて、前回、いや、前々回では、ジャンプ本誌に作品を掲載された経験があるものの連載を持つまでには至らなかった者を、①連載は持てなかったが単行本は出版された者、②ジャンプでは連載を持てなかったが他誌で連載を持てた者、③どこでも連載が持てず単行本も…

ジャンプで連載を持つという事の難しさ2

さて、前回私はジャンプに作品が掲載された経験はあるものの、連載を持つには至らなかった漫画家として岩泉舞とその作品集である「七つの海」を紹介させて頂いた。だが、実はこのような例はそれほど珍しい事ではない。黄金期のジャンプに掲載された読切作品…

ジャンプで連載を持つという事の難しさ

当ブログではここ2回で冨樫義博、江口寿史と休載癖のある漫画家の作品を紹介してきた。が、言うまでも無い事だが、この2人のように休載を重ねる人物は極めて稀であり、ジャンプで連載を持った事のある殆どの漫画家は病気などやむを得ない理由でもない限り…

冨樫が仕事をしなくなったワケは

好き嫌いは別にして、冨樫義博がジャンプにとってかなり功労者である事に異論をはさむものは少ないであろう。「幽☆遊☆白書」は黄金期において鳥山明の「DRAGONBALL」と井上雄彦の「SLAM DUNK」に次ぐ人気を誇っていたし、黄金期の終焉後は鳥山明が半ば隠居し…

戦場バトル漫画が挑んだ過酷な戦場

前にも述べたかもしれないが、ジャンプにおける花形ジャンルと言えば、やはりバトル漫画であろう。その誌面を彩ってきたバトル漫画はジャンプの黄金期どころかジャンプを、いや、少年漫画を代表すると言っても過言ではない「DRAGONBALL」を筆頭に、「北斗の…

冨樫がちゃんと仕事していた頃

当ブログでは「モンスターハンターRISE」の発売以来、平松伸二の「モンスターハンター」を始めとしてハンターと名の付く作品を紹介してきたが、残念ながら今回はハンターと名の付く作品ではない。本来なら前回紹介した「不思議ハンター」の本誌連載版を紹介…

元祖?モンスターハンター

世間には今日という日を指折り数えて待っていたという人も多いのではなかろうか。と言うのも、本日3月26日は大人気ゲーム「モンスターハンター」のシリーズ最新作「モンスターハンターRISE」の発売日だからである。かく言う私も年甲斐もなく買ってしまっ…

ジャンプの壁に撥ね返され続けた男

所謂3大週刊少年漫画誌の中では、ジャンプは他の2誌に比べると伝統的に他所で活躍した実績のある漫画家を起用するケースは少なく、連載陣の殆どは新人を自前で発掘、育成した漫画家が占める事からよく純血主義だなどと言われている。が、その割には新人に…

十七年目の復活

言うまでも無い事と言いつつ前にも言った記憶があるが、ジャンプの正式名称は(週刊)少年ジャンプであり、そのメイン読者層は少年、即ち男性である。その為連載作品の主人公は読者と同性の男性である場合が圧倒的に多く、女性が主人公の作品は極めて少ない…

「コブラ」の作者による大人のおとぎ話

前回ここで私はジャンプにおけるヒット作の作者による次回作は本当にコケるのかについての調査報告をしたのだが、その際にあえて触れなかったデータがある それは何かというと、まずは改めてこちらの表を見て頂きたい もう一度説明すると、連載作品が単行本…

ラブコメ-ラブ=

71年にマガジンを抜いて少年漫画誌のトップの座に就いてから95年3・4号で653万部という空前絶後の発行部数を記録するまでの間、常に無敵の快進撃を続けたようなイメージのジャンプであるが、その実編集部では危機を感じた時が幾度もあったという そ…

月ジャンの主、来たる

前回私は、もしMr.ジャンプという称号があるとしたら、それに一番相応しいのは鳥山明であると語った。そしてこの意見に異論がある人は少ないであろう では、ジャンプはジャンプでも月刊ジャンプのMr.ジャンプという称号に相応しいのは誰になるだろうか? こ…

ジャンプを襲う世代交代の波

もしMr.ジャンプという称号があったとしたら、それを授かるのに相応しい人物は誰だろうか?現在で考えるなら「ONE PIECE」の作者である尾田栄一郎という意見もあるだろうが、やはりジャンプ黄金期の象徴たる「DRAGONBALL」だけでなく「Dr.スランプ」の作者で…

女性作家の苦闘

今更言うまでもない話だが、ジャンプの正式名称は(週刊)少年ジャンプであり、メイン読者層は名称の通り少年の少年漫画誌である。その為に今も昔も連載している作家陣は少年の好みを身を以て知っている元少年、つまり男性が圧倒的に多く、当の編集部すらジ…

鬼滅?いえ鬼来です

劇場版「鬼滅の刃」が映画の歴代興行収入で日本一になったという。それを記念して今回はこの作品を紹介したい 鬼が来たりて(96年5・6号~18号) しんがぎん 作者自画像 「鬼滅の刃」じゃないのかよ、と突っ込まれそうだが、なにせ黄金期の作品でもな…

意外と不遇な人気スポーツ

日本で一番人気があるスポーツと言えば野球である などと言ったら「サッカーだろが」と反論があるかもしれない。しかし少なくともジャンプの黄金期においては野球だと断言する。何せ日本でサッカーが一気に人気スポーツになったのは所謂ドーハの悲劇あたりか…

絶滅危惧種の応援団漫画

現在大学や高校の応援団は全国的に存続の危機にあるという。ただでさえ少子化で生徒数が減っているうえに厳格な雰囲気が敬遠されて、各校で応援団が消滅したり、存続はしていても団員の数は僅か数人という有様だそうだ とは言え、それは現在に始まった事では…

最も期待された短期終了作品

今回紹介するのは、データで見る黄金期ジャンプの記事で少し触れたコレだ CYBERブルー(88年52号~89年32号) 原哲夫 BOB&三井隆一 コンビニコミックみたいなカバーデザインだ 本作品を紹介する前にまずこれを見て貰おう 連載初週から2話連続で巻頭…

データで見る黄金期ジャンプ3

今回も引き続き黄金期ジャンプのデータを見ていきたい 今回見るのは巻末に掲載された回数ランキングである 巻末に掲載される作品なんてのは基本的に人気の無い作品だから、これまで紹介した巻頭や3番目の回数ランキングと違ってこれは短期終了作品が独占す…

データで見る黄金期ジャンプ2

前回に引き続き黄金期ジャンプのいろいろなデータを見ていきたい まずは黄金期間中のジャンプで掲載順が3番目だった事が一番多い作品である なんで3番目なんだ?と疑問に思う方もいるかもしれないが、説明の前にまずベスト10を見て貰おう 1位 DRAGONBAL…

データで見る黄金期ジャンプ

今日から一週間前の11月20日という日付けは84年51号で「DRAGONBALL」の連載が開始された日、つまりジャンプの黄金期が始まった日であるという事は以前の記事で触れた では、本日11月27日はジャンプにとってどういう日かというと、86年にFCソフ…

優し過ぎる物語の不完全燃焼な結末

今回紹介する短期終了作品はコレだ くおん…(86年42号~52号) 川島博幸 余談ではあるが、本作品は当時から好きだったものの何故か単行本を購入しておらず、今回紹介するにあたってオークションで落札したものである 本作品の作者である川島博幸は84…

黄金期の始まりを振り返る

本日11月20日という日はジャンプにとって非常に重要な意味を持つ日である。というのも今を遡る事三十六年前に発売された週刊少年ジャンプ84年51号でDRAGONBALLの連載が開始された日であり、それは同時に(私が定義するところの)ジャンプの黄金期が…

どう考えてもアレの影響

開運!なんでも鑑定団というTV番組を知らないという人はあまり多くないだろう 知らない人の為に一応説明しておくと、ゲストや応募者が自分の宝物を披露し、それを専門家が鑑定して値段をつけるという二十年以上も続いているバラエティ番組で、TV離れが進んで…

短期終了作品は質の劣っている作品なのか?

以前私は「短期で終了してしまったとしても黄金期のジャンプで連載を持つ事が出来ただけでも大したものだ」みたいな趣旨を述べた事がある しかし、それを聞いたとしても「と言っても、所詮はすぐに打ち切りを食らった質の劣っている漫画だろう」と思う人もい…

翼だけではない

突然ですが質問です 高橋陽一といえば何を思い浮かべるでしょうか? え?キャプテン翼? でしょうね。ではその他に何を思い浮かべるでしょうか? え?無い? …でしょうね などと勝手に脳内で連想ゲームを繰りひろげてみたが、実際それ以外のものを思い浮かべ…

黄金期ジャンプ唯一のジャンル作品

現代日本において漫画が好き、若しくは好きだったという人はかなりの数になると思われる。だが、そんな人でも全ての漫画が好きという人は少数で、大概はジャンルで好き嫌いが分かれるのではないだろうか かく言う私にも当然好みのジャンルというものはある。…

桂正和の懊悩

桂正和 黄金期の初頭においてはウイングマン、半ばにおいては電影少女、後期においてはDNA²、黄金期終焉後もI''sと映像化された作品を連発した同氏はジャンプを語るうえで欠かす事の出来ない漫画家の1人と言えるだろう コンスタントにヒットを飛ばしている…

小畑健 ジャンプに見参!

ヒカルの碁、DEATH NOTEにバクマン いずれも黄金期終焉後のジャンプ連載作品ではあるがTVアニメ化されるなど人気の作品であるから、例え黄金期終焉後はジャンプを離れたという人でも全てを知らないという人はいないのではなかろうか 今回はその3作品で作画…