黄金期ジャンプの影

主にジャンプ黄金期の短期終了作品について語ります

週刊少年ジャンプ黄金期

黄金期ジャンプ連載作家の平均値

前回の記事では図らずも黒岩よしひろのジャンプ歴代作品の連載回数を貶めるような事になってしまった shadowofjump.hatenablog.com そこで今回は黒岩よしひろの名誉回復を図ろうと、他の作家の連載回数について作品単体ではなく全連載作品の平均値に注目して…

ジャンプ史上最多連載回数作品(作者比)

タイトルにある通り今回紹介するのはジャンプ史上最多連載回数作品である といっても、(作者比)とあるように当然「こちら葛飾区亀有公園前派出所」ではない。ある作者がジャンプで連載した作品の中で最多回数だった作品という意味だ という訳で今回紹介す…

ジャンプ黄金期の第12期を掘り下げる

今回はジャンプの黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第12弾を shadowofjump.hatenablog.com shadowofjump.hatenablog.com 第12期は87年13号から23号までで連載作品は以下の通り。例によって並びは連載開始順で連載回数も併…

彼奴の名は

改めて言うが私はジャンプの黄金期に連載されていた短期終了作品が好きだ。そして、多くの人もそうだろうが好きなものは別に一つに限らない。当ブログでも何度か触れたがゲームの類もコンピュータゲームに限らずボードゲーム、アナログゲームも含めて好きだ…

ジャンプ黄金期の第11期を掘り下げる

今回はジャンプの黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第11弾を shadowofjump.hatenablog.com shadowofjump.hatenablog.com 第11期は86年52号から87年13号までで連載作品は以下の通り。いつものように並びは連載開始順で連…

短編集は高騰しているのか

前回当ブログでは短期終了作品の単行本がプレミア化している事を私が買い集めた時の値段を絡めて述べたが、今回はもう1つ私が集めている短編集の状況について軽く触れてから1冊の短編集の紹介をしておこうと思う 私が購入している範囲での話しか出来ないが…

高騰化する短期終了作品たち

前回の記事の最後で触れたが、「コスモス・ストライカー」の単行本は現在結構なプレミアがついていて入手は困難な状況である shadowofjump.hatenablog.com そして、プレミアがついている短期終了作品の単行本はこれだけではない。私は昔から短期終了作品が好…

これぞ宇宙サッカー

今を遡る事二十年、2000年代のスペインサッカーリーグの強豪チームであるレアルマドリードは、ジネディーヌ・ジダンやルイス・フィーゴ、ロナウドなど世界的なスター選手を数多く擁し、その豪華な顔ぶれから銀河系軍団という異名をとっていた そしてそれ…

ジャンプ黄金期の第10期を掘り下げる

今回はジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第10弾を shadowofjump.hatenablog.com shadowofjump.hatenablog.com 第10期は86年42号から52号までで連載作品は以下の通り。いつものように並びは連載開始順で連載回数も…

絆の短編集

前回の当ブログの手塚・赤塚賞受賞作品集2の紹介記事で、収録作品のうち数作品については他の単行本にも収録されていると述べたが、今回紹介するのはその内の1冊だ shadowofjump.hatenablog.com ポケットに聖書を 浅美裕子 因みに上の画像のように浅美裕子…

手塚賞・赤塚賞を振り返る

以前当ブログでは手塚賞入選作家のその後についての記事に関連して、手塚・赤塚賞受賞作品集1を紹介したが、せっかくなので他の巻も紹介しておきたい shadowofjump.hatenablog.com という訳で今回紹介するのはこちらだ めざせ漫画家!手塚・赤塚賞受賞作品…

芸能は爆発か?

今回紹介する作品はこちらだ スタア爆発(87年3・4号~22号) 幡地英明 作者は「LUCKY STRIKE」でフレッシュジャンプ賞佳作受賞、同作品がフレッシュジャンプ83年6月号に掲載されてデビュー。同年43号からやまさき十三原作の「あした天兵」で連載…

戦争とジャンプ

本日8月15日は終戦記念日であり、広島に原爆が投下された8月6日の原爆の日から本日にかけてのこの時期には毎年毎年戦争特集が数多く組まれているのは皆もご存じであろう 不謹慎な話であるが私は若い頃、特に学校に通っていた年頃には、「毎年毎年この時…

ジャンプ黄金期の第9期を掘り下げる

今回はジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第9弾を shadowofjump.hatenablog.com shadowofjump.hatenablog.com 第9期は86年32号から41号まで連載作品は以下の通り。いつものように並びは連載開始順で、連載回数も併記…

切り捨てまでに何アウト?

本日はジャンプに関係するある噂について検証したい その噂とは3アウト制などと呼ばれている話で、3度連載が短期終了してしまったらその作家はもうジャンプでは描かせて貰えなくなるというものである 先に断っておくと、私はこの噂に関して懐疑的だ。とい…

キン肉マン完璧超人始祖編放送記念

本日は「キン肉マン」の3度目のアニメ化となる「キン肉マン完璧超人始祖編」の放送開始日である 原作はジャンプ連載時より再開後の方が出来が良いとの声もあり、当時の読者の中にもアニメ化が発表されてから今日という日を待ち望んでいた人も多かろう。勿論…

ジャンプ黄金期の第8期を掘り下げる

今回はジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第8弾を shadowofjump.hatenablog.com shadowofjump.hatenablog.com 第8期は86年22号から33号までで連載作品は以下の通り。いつもの通り並びは連載開始順で連載回数も併記し…

ジャンプ作家たちの需要を見る

ジャンプの黄金期は即ち漫画史の黄金期である。などと断言すると反論もあるだろうが、最盛期の653万部という数字はまさに空前絶後であり、少なくとも商業的には黄金期であった事は誰も否定できないだろう そして、その黄金期を築いた立役者は言うまでもな…

ジャンプ黄金期の第7期を掘り下げる

今回はジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第7弾を shadowofjump.hatenablog.com shadowofjump.hatenablog.com 第7期は86年13号から23号までで連載作品は以下のとおり。いつもの通り並びは連載開始順で連載回数も併記…

あの作家もジャンプ作家だった その2

以前紹介した「翠山ポリスギャング」の記事で、作者の甲斐谷忍は後に映像化される作品を複数描く事になるにも関わらず、かつてはジャンプでも作品を描いていたという事を憶えている者は少ないであろうと述べたが、黄金期のジャンプは競争が非常に激しかった…

やはりコロコロ向けだった?

前回当ブログではやぎはし正一の「アニマル拳士」を紹介した shadowofjump.hatenablog.com そこで今回は同作者の短編集であるこちらを紹介したい 光の戦士 やぎはし正一 作者自画像(アニマル拳士より) 作者の経歴については前回の記事を参考にされたし 本…

孫悟空になれなくて

ご存じの通りジャンプの黄金期は「DRAGONBALL」と「SLAM DUNK」の二大看板が牽引していたのだが、両者のうちでもジャンプにより強い影響を与えたのは黄金期の始めから連載していた、というよりその連載開始こそが黄金期の始まりを告げ、ジャンプ=バトル漫画…

ジャンプ黄金期の第6期を掘り下げる

今回はジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第6弾を shadowofjump.hatenablog.com shadowofjump.hatenablog.com 第6期は85年51号から86年13号までで連載作品は以下の通り。例によって並び順は連載開始順で連載回数も…

手塚賞準入選作と佳作も読む

当ブログでは前々回に手塚賞入選作家たちのその後を、前回は手塚賞入選作家の入選作を含む短編集の紹介をしてきた。となると、入選作だけではなく準入選作や佳作の作品、ついでに赤塚賞の方も気になってくるのが人情ではないだろうか。…気になってこなくても…

手塚賞入選作を読む

当ブログでは前回、手塚賞入選者についてを記事にしたが、今回はそのうちの1人の手塚賞入選作を含む短編集を紹介したい それはこちらの短編集だ 21世紀の流れ星 岸大武郎 作者自画像 そう、85年上半期に「水平線にとどくまで」で入選を果たした岸大武郎…

選ばれし者は意外と大成しない?

前回当ブログで紹介した「古代さん家の恐竜くん」の作者である新沢基栄と先日亡くなった鳥山明。スケールは違えど何れも連載作品がアニメ化されるなどジャンプ黄金期に存在感を放った作家であるが、実は両者には共通点があるのをご存じだろうか それは、手塚…

あの作家の最後のジャンプコミックス

さて、今回紹介するのは「3年奇面組」及び、その主人公たちが高校に進学した事でタイトルを変更した「ハイスクール!奇面組」で人気を博した新沢基栄の単行本である shadowofjump.hatenablog.com 新沢基栄といえば以前「ボクはしたたか君」の紹介記事で触れ…

つよしハッスルしなさい

今回紹介するのは、かつて重いテーマの作品で読者に強い印象を残した作者によるこちらの作品だ ハッスル拳法つよし(86年37号~46号) ひらまつつとむ 作者の経歴についてはこちらを参考にされたし shadowofjump.hatenablog.com そして「飛ぶ教室」の…

ジャンプ黄金期の第5期を掘り下げる

ジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第5弾を shadowofjump.hatenablog.com shadowofjump.hatenablog.com 第5期は85年39号から86年1・2号までで連載作品は以下の通り。いつものように並び順は連載開始順で連載回数も…

黄金期ジャンプで最も多くの作品を連載した男 番外編

当ブログでは前回まで3回にわたって黄金期ジャンプで最も多くの作品を連載した男である次原隆二の短期連載作品群を紹介してきた shadowofjump.hatenablog.com ところで、次原隆二は連載作品だけじゃなく読切作品も多く、黄金期における掲載数は8本もあって…