黄金期ジャンプの影

主にジャンプ黄金期の短期終了作品について語ります

ジャンプ黄金期の第6期を掘り下げる

 今回はジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第6弾を

 

shadowofjump.hatenablog.com

 

shadowofjump.hatenablog.com

 

 第6期は85年51号から86年13号までで連載作品は以下の通り。例によって並び順は連載開始順で連載回数も併記しておく

 

 こち亀          76年42号 1955話

 キン肉マン           79年22号 389話

 ハイスクール!奇面組   80年41号 339話(「三年奇面組」含む) 

 キャプテン翼          81年18号 356話

 北斗の拳         83年41号 245話

 銀牙 流れ星銀      83年50号 164話

 きまぐれオレンジ・ロード 84年15号 156話

 DRAGONBALL       84年51号 519話

 CITY HUNTER       85年13号 336話

 ついでにとんちんかん   85年14号 210話

 魁‼男塾           85年22号  313話

 ロードランナー      85年41号  22話

 ラブ&ファイヤー     85年51号  13話

 超機動員ヴァンダー    85年52号  20話

 聖闘士聖矢        86年1・2号 246話

 うわさのBOY       86年3・4号 19話

 

 新連載は前期限りで終了した「シェイプアップ乱」、「ウルフにKISS」、「ショーリ‼」と入れ替わりで開始された「ラブ&ファイヤー」、「超機動員ヴァンダー」、「聖闘士聖矢」、「うわさのBOY」の4本。3減4増なので連載作品数は1つ増えて16本となる

 「ラブ&ファイヤー」は「ブラックエンジェルズ」の作者である平松伸二によるボクシング漫画であるが、作者らしくバイオレンスまみれな上に途中で主役である筈の炎が出なくなって代わりに必殺仕事人みたいなキャラが登場したりと迷走して今期のうちに終了してしまう。「超機動員ヴァンダー」は桂正和が「ウイングマン」の次に描いた作品だが、趣味の特撮に走り過ぎて短期終了、「うわさのBOY」は月刊ジャンプでエロ全開の漫画「やるっきゃ騎士」を連載中のみやすのんきが週刊の方に乗り込んで来たのだが、「やるっきゃ騎士」に比べてエロのパワーが大人しくてやはり短期終了になってしまう。一方「聖闘士聖矢」は、車田正美が「男一匹ガキ大将」のような作品を描きたいと気合を入れて始めたが古臭くて短期終了した「男坂」の苦い経験から、徹底的に売れ線を狙った結果、本当に大ヒットを記録する事になる

 

 第6期を以て終了した作品は上記の「ラブ&ファイヤー」と「ロードランナー」の2本。そして読切作品は北条司の「ネコまんまおかわり♡」1本のみで、作者は既に「CITY HUNTER」の連載中なので当然ながら連載化はされなかった

 短期終了作品は「ロードランナー」、「ラブ&ファイヤー」、「超機動員ヴァンダー」、「うわさのBOY」の4本で、全連載作品における占有率は.250と前期よりアップしている

 連載作品の平均連載回数は331.38回で、「こち亀」を抜くと223.13回。前期がそれぞれ343.87回と228.79回なので減少してはいるがそれは連載作品数が増えたからで、「聖闘士聖矢」という新たな看板を手に入れて勢いが加速した第6期であった

 

 

shadowofjump.hatenablog.com

 

shadowofjump.hatenablog.com

 

shadowofjump.hatenablog.com