黄金期ジャンプの影

主にジャンプ黄金期の短期終了作品について語ります

漫画

伝説のトラウマ作品とその舞台裏 その2

さて、前回は「メタルK」を紹介するなどと言っておきながら、前段階が長過ぎて結局紹介できないという詐欺じみた事をやってしまったが、今回こそはきちんと紹介したい まずは「連載終了!」を引用しつつ前回の続きから 「機械戦士ギルファー」の連載終了後、…

伝説のトラウマ作品とその舞台裏

ジャンプ作品がどれだけ読者の記憶に残るかは基本的に連載期間の長さに比例するものである。何しろアンケートで高く評価された作品=読者の注目を集めた作品ほど長く連載されるし、ずっと読者の目に触れられる事で、より読者の記憶に深く刻まれるのだから。…

色無き世界の色男

当ブログでは前回ジャンプ二大ヤンキー漫画の1つ、「BØY」の作者である梅沢勇人(梅澤春人)の作品を紹介した。ならば、二大ヤンキー漫画のもう1つ、「ろくでなしBLUES」の作者である森田まさのり作品を紹介するのが筋であろう …と言いたいところだが、残…

あの人気作品との共通点は

突然だが、あなたはヤンキー漫画と言えば何を思い浮かべるだろうか? 「BE-BOP-HIGHSCHOOL」、「疾風伝説 特攻の拓」、「今日から俺は」、「カメレオン」等々、80年代から90年代にかけてはヒットしたヤンキー漫画が各誌で数多く誕生した為、思いつくタイ…

ジョジョの奇妙な冒険のルーツ

本日発売のウルトラジャンプ9月号で荒木飛呂彦が描く「ジョジョの奇妙な冒険」(以下「ジョジョ」)Part8こと「ジョジョリオン」が完結する。と言ってもシリーズ自体が完結する訳では無く、「JOJOLANDS(仮)」という新章が始まるとの事で、胸をなでおろし…

ジャンプで一番激しいバトルは

本日8月10日は、ジャンプの黄金期を彩った漫画家の1人である山根和俊の誕生日である。などと周知の事実のように言ってみたが、もしかすると中には「誰だよ、山根和俊って?」と思っている人も少なからずいるかもしれない。だが、そんな人も作品名と単行…

北条司に何が起こったか

何度も言っているが、と何度も言っているが、ジャンプの正式名称は少年ジャンプであり、メイン読者層は少年、つまり未成年である。なので、連載作品の主人公は読者と同様の未成年者か、成人であっても「北斗の拳」のケンシロウや「るろうに剣心」の緋村剣心…

Happy Birthday JUMP

本日はジャンプにとって最も重要な記念日である。というのも、今を遡る事五十三年前の今日、1968年7月11日にジャンプの第1号、年度毎に発行されるものじゃなく本物の第1号、つまり創刊号が発売されたからだ そういう訳で今回はジャンプ誕生記念とし…

ジャンプ作品たちの仮面の下の素顔を暴く

意味深な題名にしてみたが、ここで言う仮面とは単行本についているカバーの事であり、要はカバーの下の地を見せるという意味なので、スキャンダラス的なものを期待した方はガッカリさせてしまって申し訳ない。しかし、考えてみると私たちは表紙絵というとカ…

サクラ革命よ、静かに眠れ

明日6月30日、所謂ソシャゲの「サクラ革命 華咲く乙女たち」(以下「サクラ革命」)のサービスが終了する。栄枯盛衰の激しいソシャゲ界隈ではサービス終了など日常茶飯事で珍しい事でもないかもしれないが、大手であるSEGAがかつての看板IPである「サクラ…

名作と名作の狭間に

前にも述べたが、黄金期のジャンプでは長期に渡って連載を続けるどころか、連載を持つ事すら非常に困難である。ましてやそれを複数の作品で成し遂げる事は非常に稀であり、黄金期を代表する漫画家でも1つの作品では大ヒットを飛ばしたものの、後が続かなか…

再び鬼門のジャンルに挑んだ男

前回紹介した「ハードラック」の作者の樹崎聖であるが、同作品が僅か11話で連載終了という挫折を味わうものの、ホップ☆ステップ賞を満票で入選した実績故か次のチャンスは意外と早く到来し、連載終了後半年も経たぬうちに88年増刊サマースペシャルで「TE…

鬼門のジャンルに挑んだ男

当ブログでは前回まで3回にわたって、ジャンプ本誌に作品が掲載された事があるものの、連載を持つ事が出来なかった者たちを扱ってきた。そしてその2回目において十津川菜生・水流添了の「テイクオフ」を紹介した際、私は以下のような説明をした shadowofju…

ジャンプで連載を持つという事の難しさ3

さて、前回、いや、前々回では、ジャンプ本誌に作品を掲載された経験があるものの連載を持つまでには至らなかった者を、①連載は持てなかったが単行本は出版された者、②ジャンプでは連載を持てなかったが他誌で連載を持てた者、③どこでも連載が持てず単行本も…

約30年ぶりの新刊

本日は前々回紹介した岩泉舞の約30年ぶりの新刊となる「MY LITTLE PLANET」の発売日である shadowofjump.hatenablog.com 宣言通り私も購入したのでその報告ついでに軽いレビューをしていきたいと思う 帯のコメントは村田雄介 見ての通りカバーデザインはバ…

ジャンプで連載を持つという事の難しさ2

さて、前回私はジャンプに作品が掲載された経験はあるものの、連載を持つには至らなかった漫画家として岩泉舞とその作品集である「七つの海」を紹介させて頂いた。だが、実はこのような例はそれほど珍しい事ではない。黄金期のジャンプに掲載された読切作品…

ジャンプで連載を持つという事の難しさ

当ブログではここ2回で冨樫義博、江口寿史と休載癖のある漫画家の作品を紹介してきた。が、言うまでも無い事だが、この2人のように休載を重ねる人物は極めて稀であり、ジャンプで連載を持った事のある殆どの漫画家は病気などやむを得ない理由でもない限り…

冨樫以前にも存在した休載王

あなたは休載という言葉を聞いて誰を連想しますか? そんなの冨樫義博に決まっているだろ、などと言われたら身も蓋もないが、殊ジャンプに限っても休載歴のある作家は他にもいる事は忘れてはならない 例えば現在の看板作家である尾田栄一郎の「ONE PIECE」も…

冨樫が仕事をしなくなったワケは

好き嫌いは別にして、冨樫義博がジャンプにとってかなり功労者である事に異論をはさむものは少ないであろう。「幽☆遊☆白書」は黄金期において鳥山明の「DRAGONBALL」と井上雄彦の「SLAM DUNK」に次ぐ人気を誇っていたし、黄金期の終焉後は鳥山明が半ば隠居し…

戦場バトル漫画が挑んだ過酷な戦場

前にも述べたかもしれないが、ジャンプにおける花形ジャンルと言えば、やはりバトル漫画であろう。その誌面を彩ってきたバトル漫画はジャンプの黄金期どころかジャンプを、いや、少年漫画を代表すると言っても過言ではない「DRAGONBALL」を筆頭に、「北斗の…

冨樫がちゃんと仕事していた頃

当ブログでは「モンスターハンターRISE」の発売以来、平松伸二の「モンスターハンター」を始めとしてハンターと名の付く作品を紹介してきたが、残念ながら今回はハンターと名の付く作品ではない。本来なら前回紹介した「不思議ハンター」の本誌連載版を紹介…

まだいるジャンプの狩人たち

今回紹介するのも「モンスターハンター」に因んでハンターと名の付く作品である 因みにゲームの方の「モンスターハンター」のプレイ状況は、加齢の為かすぐに目が疲れてしまったり、咄嗟に翔虫受け身を取ろうとするとよくZLとLを間違えてショートカットを呼…

モンスターハンターだけではない ジャンプの狩人たち

さて、当ブログでは前回「モンスターハンター」を紹介したが、今回紹介するのもハンターと名のつく作品である。あ、先に断っておくと「HUNTER×HUNTER」ではない。アレは黄金期の作品でもないし短期終了作品でもないので…と言いつつ、実は紹介する作品も黄金…

元祖?モンスターハンター

世間には今日という日を指折り数えて待っていたという人も多いのではなかろうか。と言うのも、本日3月26日は大人気ゲーム「モンスターハンター」のシリーズ最新作「モンスターハンターRISE」の発売日だからである。かく言う私も年甲斐もなく買ってしまっ…

ジャンプの壁に撥ね返され続けた男

所謂3大週刊少年漫画誌の中では、ジャンプは他の2誌に比べると伝統的に他所で活躍した実績のある漫画家を起用するケースは少なく、連載陣の殆どは新人を自前で発掘、育成した漫画家が占める事からよく純血主義だなどと言われている。が、その割には新人に…

十七年目の復活

言うまでも無い事と言いつつ前にも言った記憶があるが、ジャンプの正式名称は(週刊)少年ジャンプであり、そのメイン読者層は少年、即ち男性である。その為連載作品の主人公は読者と同性の男性である場合が圧倒的に多く、女性が主人公の作品は極めて少ない…

「コブラ」の作者による大人のおとぎ話

前回ここで私はジャンプにおけるヒット作の作者による次回作は本当にコケるのかについての調査報告をしたのだが、その際にあえて触れなかったデータがある それは何かというと、まずは改めてこちらの表を見て頂きたい もう一度説明すると、連載作品が単行本…

ジャンプに関するあの定説は本当なのか検証する

ジャンプの連載作品について巷間で囁かれるこのような話があるのはご存じであろうか 曰く「ジャンプでヒットを飛ばした作家の次の作品はコケる」 わりと有名な話だろうからご存じの方も多いだろうし、そうじゃない方も言われてみればそうかもしれないと思え…

ラブコメ-ラブ=

71年にマガジンを抜いて少年漫画誌のトップの座に就いてから95年3・4号で653万部という空前絶後の発行部数を記録するまでの間、常に無敵の快進撃を続けたようなイメージのジャンプであるが、その実編集部では危機を感じた時が幾度もあったという そ…

JSCレーベル最後の漫画単行本

さて、今回紹介するのはタイトルの通りJSC、つまりジャンプスーパーコミックスの最後の漫画単行本である…のだが、最初に1つ、いや2つ断らなければいけない事がある まず1つは、JSCレーベル最後の漫画単行本ではあるがJSCレーベル最後の単行本ではないとい…