黄金期ジャンプの影

主にジャンプ黄金期の短期終了作品について語ります

漫画

初代Mr.ジャンプとの別れ

当ブログでは前回の「猛き龍星」、その前の「男坂」と2度続けて「男一匹ガキ大将」を参考にした作品を紹介した であるならやはり「男一匹ガキ大将」も紹介するのが筋であろう。…と言いたいところだが、同作品は連載が終了した時ですら私が生まれる前という…

ガキ大将に魅せられた者たち

前回の「男坂」の記事において、同作品は本宮ひろ志の「男一匹ガキ大将」を参考にして描かれたという事を述べた。ところで、黄金期ジャンプの連載作品の中には「男坂」以外にも「男一匹ガキ大将」を参考にした作品が存在する事をご存じだろうか その作品とは…

日本一有名な短期終了作品

当ブログでは前回紹介した「RASH‼」、そして以前に紹介した「BAKUDAN」を、ジャンプの発行部数という観点から日本で一番読まれた短期終了作品と定義した。だが、両作品は日本で一番読まれた短期終了作品かもしれないが、正直なところ憶えている人も少なく、…

日本で一番読まれた短期終了作品その2

今から二十七年前、94年の本日12月20日はジャンプが653万部という最大発行部数を記録した95年3・4号が発売された日である そして、その号に掲載されていた短期終了作品こそ、日本で一番読まれた短期終了作品であるという理屈で以前宮下あきらの…

「キララ」を継ぐもの?

前回当ブログで平松伸二の「キララ」を紹介した時に触れそびれたが、その新装版単行本の帯には次のような文言が書かれている 「アストロ球団」と「地獄甲子園」をつなぐDNA的作品 更に巻末の解説でも、ネット上で漫☆画太郎の「地獄甲子園」は「キララ」にイ…

バットは殴る為にある?

12月になってもう一週間が過ぎようとしている。年齢を重ねると一年が早く感じるとはよく言われ、若かった頃はそんな訳ねーだろと思っていたが最近は本当に早く感じ、つい最近令和になったと思ってたのに気付けばもう令和3年も終わりである。ここ数年は体…

ジャンプを駆け抜けていった異端の漫画家

何度も説明しているが、当ブログにおいてジャンプの黄金期は「DRAGONBALL」の連載が開始した84年51号を始まりとし、「SLAM DUNK」の連載が終了した96年27号までと定義している そして、その約十一年半という間にジャンプで連載を経験した事がある漫…

サンデーより来た男

前回紹介した「海人ゴンズイ」で、同作品の終了と共にその作者であるジョージ秋山がジャンプを去った事により、ジャンプの純血主義は完遂したと述べた だが、それ以降にジャンプで連載した漫画家の中に他誌で実績のある人物が全くいなかった訳ではない。例え…

ジャンプの幼年期の終わり

今から三十七年前の84年11月20日は当ブログで定義するところのジャンプの黄金期が始まった日であるという事は以前の記事で述べた。という事は必然的にそれより一週間前、つまり三十七年前の本日11月13日は、黄金期前の最後のジャンプが発売された…

ジャンプナイズの功罪

ジャンプを象徴する漫画ジャンルは?と問われれば、殆どの人は「それはバトル漫画である」と即答する事だろう。黄金期の看板である「DRAGONBALL」、現在の看板である「ONE PIECE」、そして映画の興行収入記録を塗り替えた「鬼滅の刃」など、ジャンプの歴史は…

柳生の剣は誰が為に

前回紹介した「甲冑の戦士雅武」の舞台は戦国時代だったが、今回紹介するのはそれより少し後の江戸時代初期を舞台とした作品である という訳でこちらの作品だ 柳生烈風剣連也(92年14号~24号) 野口賢 作者自画像 作者は89年に巻来功士のアシスタン…

歴史は犬によって作られる

毎年年末になると、清水寺でその年の世相を一文字で表す今年の漢字なるものが発表されるが、それに倣って黄金期のジャンプで連載経験のある漫画家を一文字で表そうとすると、相当メジャーな漫画化でもかなり困難である。例えばMrジャンプと呼べるような鳥山…

平松伸二版「愛と誠」

今回紹介する作品はこちらだ ラブ&ファイヤー(85年51号~86年13号) 平松伸二 画像は電子書籍版 タイトル名はヒロインである愛と主人公の炎からとったもので、こういうタイトルのつけ方は漫画に限らず昔からいろいろあったりする。「ロミオとジュ…

コイツでコロナなんて(物理的に)ぶっとばせ‼

私事であるが、先日遅ればせながらコロナワクチンの1回目の接種を受けてきた。一時の猛威からすれば落ち着いてきたものの、コロナが流行してきてから一年半ほども続く窮屈な生活に精神が疲弊し、コロナに対してヘイトを募らせている方も多かろう まったく、…

追悼さいとう・たかを ジャンプにも存在したゴルゴ13フォロワー

本日9月29日、さいとう・たかをが24日に死去していたという報が入ってきた。その代表作である「ゴルゴ13」は誰もが知る作品であり、今年7月には単行本の201巻が発売され、「こち亀」の記録を抜いてギネス世界記録を更新したばかりであった そこで…

巻来功士の夢の終わりと新たな夢の始まり

当ブログでは前回、前々回と巻来功士の「メタルK」を、その裏事情を綴った「連載終了!」を交えて紹介したが、「連載終了!」は作者がジャンプの専属契約を解消するまでが描かれているので、せっかくだからそこまでを作者最後のジャンプ連載作品と併せて紹介…

伝説のトラウマ作品とその舞台裏 その2

さて、前回は「メタルK」を紹介するなどと言っておきながら、前段階が長過ぎて結局紹介できないという詐欺じみた事をやってしまったが、今回こそはきちんと紹介したい まずは「連載終了!」を引用しつつ前回の続きから 「機械戦士ギルファー」の連載終了後、…

伝説のトラウマ作品とその舞台裏

ジャンプ作品がどれだけ読者の記憶に残るかは基本的に連載期間の長さに比例するものである。何しろアンケートで高く評価された作品=読者の注目を集めた作品ほど長く連載されるし、ずっと読者の目に触れられる事で、より読者の記憶に深く刻まれるのだから。…

色無き世界の色男

当ブログでは前回ジャンプ二大ヤンキー漫画の1つ、「BØY」の作者である梅沢勇人(梅澤春人)の作品を紹介した。ならば、二大ヤンキー漫画のもう1つ、「ろくでなしBLUES」の作者である森田まさのり作品を紹介するのが筋であろう …と言いたいところだが、残…

あの人気作品との共通点は

突然だが、あなたはヤンキー漫画と言えば何を思い浮かべるだろうか? 「BE-BOP-HIGHSCHOOL」、「疾風伝説 特攻の拓」、「今日から俺は」、「カメレオン」等々、80年代から90年代にかけてはヒットしたヤンキー漫画が各誌で数多く誕生した為、思いつくタイ…

ジョジョの奇妙な冒険のルーツ

本日発売のウルトラジャンプ9月号で荒木飛呂彦が描く「ジョジョの奇妙な冒険」(以下「ジョジョ」)Part8こと「ジョジョリオン」が完結する。と言ってもシリーズ自体が完結する訳では無く、「JOJOLANDS(仮)」という新章が始まるとの事で、胸をなでおろし…

ジャンプで一番激しいバトルは

本日8月10日は、ジャンプの黄金期を彩った漫画家の1人である山根和俊の誕生日である。などと周知の事実のように言ってみたが、もしかすると中には「誰だよ、山根和俊って?」と思っている人も少なからずいるかもしれない。だが、そんな人も作品名と単行…

北条司に何が起こったか

何度も言っているが、と何度も言っているが、ジャンプの正式名称は少年ジャンプであり、メイン読者層は少年、つまり未成年である。なので、連載作品の主人公は読者と同様の未成年者か、成人であっても「北斗の拳」のケンシロウや「るろうに剣心」の緋村剣心…

Happy Birthday JUMP

本日はジャンプにとって最も重要な記念日である。というのも、今を遡る事五十三年前の今日、1968年7月11日にジャンプの第1号、年度毎に発行されるものじゃなく本物の第1号、つまり創刊号が発売されたからだ そういう訳で今回はジャンプ誕生記念とし…

ジャンプ作品たちの仮面の下の素顔を暴く

意味深な題名にしてみたが、ここで言う仮面とは単行本についているカバーの事であり、要はカバーの下の地を見せるという意味なので、スキャンダラス的なものを期待した方はガッカリさせてしまって申し訳ない。しかし、考えてみると私たちは表紙絵というとカ…

サクラ革命よ、静かに眠れ

明日6月30日、所謂ソシャゲの「サクラ革命 華咲く乙女たち」(以下「サクラ革命」)のサービスが終了する。栄枯盛衰の激しいソシャゲ界隈ではサービス終了など日常茶飯事で珍しい事でもないかもしれないが、大手であるSEGAがかつての看板IPである「サクラ…

名作と名作の狭間に

前にも述べたが、黄金期のジャンプでは長期に渡って連載を続けるどころか、連載を持つ事すら非常に困難である。ましてやそれを複数の作品で成し遂げる事は非常に稀であり、黄金期を代表する漫画家でも1つの作品では大ヒットを飛ばしたものの、後が続かなか…

再び鬼門のジャンルに挑んだ男

前回紹介した「ハードラック」の作者の樹崎聖であるが、同作品が僅か11話で連載終了という挫折を味わうものの、ホップ☆ステップ賞を満票で入選した実績故か次のチャンスは意外と早く到来し、連載終了後半年も経たぬうちに88年増刊サマースペシャルで「TE…

鬼門のジャンルに挑んだ男

当ブログでは前回まで3回にわたって、ジャンプ本誌に作品が掲載された事があるものの、連載を持つ事が出来なかった者たちを扱ってきた。そしてその2回目において十津川菜生・水流添了の「テイクオフ」を紹介した際、私は以下のような説明をした shadowofju…

ジャンプで連載を持つという事の難しさ3

さて、前回、いや、前々回では、ジャンプ本誌に作品を掲載された経験があるものの連載を持つまでには至らなかった者を、①連載は持てなかったが単行本は出版された者、②ジャンプでは連載を持てなかったが他誌で連載を持てた者、③どこでも連載が持てず単行本も…