今回はジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第3弾を
第3期は85年22号から32号で、連載作品は以下の通り。並び順は前回同様連載開始順で、連載回数も併記しておく
こち亀 76年42号 1955話
キン肉マン 79年22号 389話
ハイスクール!奇面組 80年41号 339話(「三年奇面組」含む)
キャプテン翼 81年18号 356話
ウイングマン 83年5・6号 113話
シェイプアップ乱 83年26号 128話
北斗の拳 83年41号 245話
銀牙 流れ星銀 83年50号 164話
きまぐれオレンジ・ロード 84年15号 156話
DRAGONBALL 84年51号 519話
ばくだん 84年52号 29話
CITY HUNTER 85年13号 336話
ついでにとんちんかん 85年14号 210話
魁‼男塾 85年22号 313話
すもも 85年23号 10話
飛ぶ教室 85年24号 15話
新連載は前期限りで終了した「ミスター♡ライオン」、「ガクエン情報部H.I.P」、「ブラックエンジェルズ」と入れ替えで開始された「魁‼男塾」、「すもも」、「飛ぶ教室」の3本。3減3増なので連載作品数は16で変わらず。このうち「魁‼男塾」は既にジャンプで幾つも連載経験がある宮下あきらによるもので、作者最大のヒット作であり黄金期ジャンプを代表する作品でもあるから説明は不要だろう。対照的に「すもも」の作者である天沼俊はこれがジャンプ以外も含めても初の連載作品であり、結果的には唯一のジャンプ連載作品となってしまった。そしてペンネームを鷹沢圭からひらまつつとむに変えて臨んだ「飛ぶ教室」はショッキングな物語で読者に強い印象を与えたが、ショッキング過ぎて人気は悪くなかったにもかかわらず編集部の判断で短期終了させられてしまった
一方、終了作品は「すもも」と「ばくだん」の2本。また、この期間に読切作品は1本も無かった
短期終了作品は上にも挙げた「すもも」、「飛ぶ教室」、「ばくだん」の3本で、占有率は前期と変わらず.188のまま
連載作品の平均連載回数は329.81回。こち亀抜きだと221.47回で、前期がそれぞれ322.31回と213.47回だったので若干伸びてこれまでで一番の数字となっている
前期の「CITY HUNTER」、「ついでにとんちんかん」に続いて今期は「魁‼男塾」と黄金期を彩る作品が増えただけでなく、「DRAGONBALL」は亀仙人の下で修業するところまで進み名実ともに黄金期を迎える直前と言える第3期であった