黄金期ジャンプの影

主にジャンプ黄金期の短期終了作品について語ります

ジャンプ黄金期の第4期を掘り下げる

 ジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第4弾を

 

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 第4期は85年31号から41号で、連載作品は以下の通り。例によって並び順は連載開始順で、連載回数も併記しておく

 

 こち亀          76年42号 1955話

 キン肉マン           79年22号 389話

 ハイスクール!奇面組   80年41号 339話(「三年奇面組」含む) 

 キャプテン翼          81年18号 356話

 ウイングマン       83年5・6号 113話

 シェイプアップ乱     83年26号 128話

 北斗の拳         83年41号 245話

 銀牙 流れ星銀      83年50号 164話

 きまぐれオレンジ・ロード 84年15号 156話

 DRAGONBALL       84年51号 519話

 CITY HUNTER       85年13号 336話

 ついでにとんちんかん   85年14号 210話

 魁‼男塾           85年22号  313話

 飛ぶ教室         85年24号  15話

 BLACK KNIGHTバット     85年31号  10話

 ジャストACE         85年32号  10話

 

 新連載は前期限りで終了した「すもも」、「ばくだん」と入れ替わりで開始された「BLACK KNIGHTバット」、「ジャストACE」の2本。2減2増なので連載作品数は16本で変わらず。「BLACK KNIGHTバット」は「コブラ」でお馴染み寺沢武一の作品でこの時代にして既にCGを使用した意欲作であったが、「コブラ」でもギリギリだったバタ臭さが更に強くなっているなどジャンプの読者層には合わず短期終了してしまう。そして初連載となる井上泰樹の「ジャストACE」も短期終了、それも両作品とも第4期のうちに終了と奮わなかった

 また、漫画では無いが不定期連載の「ファミコン神拳」が開始されたのもこの時期である


 終了作品は上記の2本に加えて「飛ぶ教室」、「ウイングマン」と実に4本もの作品が終了している。また、読切作品は平松伸二の「GENIUS零男」と吉川ゆたかの「旗日なふたり」の2本。両者とも連載化は成らなかったが、平松伸二は「GENIUS零男」と同じくボクシングをテーマにした「ラブ&ファイヤー」を連載する事に。一方「旗日なふたり」の吉川ゆたかはこれが最初にして最後のジャンプ掲載で、後に学習漫画家に転向したようである

 

 短期終了作品は上に挙げた「BLACK KNIGHTバット」、「ジャストACE」、「飛ぶ教室」の3本で数も占有率も前回と変わらず.188のまま 

 連載作品の平均連載回数は328.63回。こち亀抜きだと220.20回で、前期がそれぞれ329.81回と221.47回だったので微減となっている

 当期の主な出来事は、第3期を掘り下げる記事でも触れたが31号が創刊17周年記念号、37号で発行部数405万を報告、38号で「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が連載450回を、39号で「ハイスクール!奇面組」が連載250回(「三年奇面組」時代含む)を、そして41号で「北斗の拳」が連載100回を突破

 また、ゆでたまご(の嶋田隆司)が腰痛の為「キン肉マン」が長期休載となっている。長期休載自体は珍しい事ではないが、その間過去エピソードを再掲載という措置が取られたのは異例であり、既に連載が終盤に差し掛かって勢いに翳りが見えつつも、ある意味看板作品としての存在感を示した第4期であった

 

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