黄金期ジャンプの影

主にジャンプ黄金期の短期終了作品について語ります

ジャンプ黄金期の第5期を掘り下げる

 ジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第5弾を

 

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 第5期は85年39号から86年1・2号までで連載作品は以下の通り。いつものように並び順は連載開始順で連載回数も併記しておく

 

 こち亀          76年42号 1955話

 キン肉マン           79年22号 389話

 ハイスクール!奇面組   80年41号 339話(「三年奇面組」含む) 

 キャプテン翼          81年18号 356話

 シェイプアップ乱     83年26号 128話

 北斗の拳         83年41号 245話

 銀牙 流れ星銀      83年50号 164話

 きまぐれオレンジ・ロード 84年15号 156話

 DRAGONBALL       84年51号 519話

 CITY HUNTER       85年13号 336話

 ついでにとんちんかん   85年14号 210話

 魁‼男塾           85年22号  313話

 ウルフにKISS       85年39号  13話

 ショーリ‼         85年40号  13話

 ロードランナー       85年41号  22話

 

 新連載は前期限りで終了した「飛ぶ教室」、「ウイングマン」、「BLACK KNIGHTバット」、「ジャストACE」と入れ替わりで開始された「ウルフにKISS」、「ショーリ‼」、「ロードランナー」の3本。4減3増なので連載作品数は1つ減って15本となる

 「ウルフにKISS」は黄金期以前に女性キャラの露出が多めの「テニスボーイ」を筆頭に幾つも作品を連載した小谷憲一寺島優のコンビによる作品で、こちらも露出多めであったが振るわずに短期終了。同コンビはこれがジャンプでの最後の連載作品となってしまった。そして「ショーリ‼」はラブコメ&サッカー(サッカーしているシーンは皆無だったが)漫画「キックオフ」で人気を博したちば拓がラブコメ要素を薄くした上に競技をサッカーから野球に変えてスポーツコメディといえる仕上がりになっていたがやはり短期終了。更に「ロードランナー」は「よろしくメカドック」でアニメ化を果たした次原隆二がテーマを車からバイクに替えて臨んだ作品だったがこれもまた短期終了と、実績のある作家陣による新連載作品が揃いも揃って討ち死にという結果は編集部も想定していなかったのではないだろうか。しかもそのうち「ウルフにKISS」と「ショーリ‼」は第5期のうちに終了してしまっているし

 

 連載終了作品は上記の2本に加えて「シェイプアップ乱」の3本。そして読切作品は0本

 当期の主な出来事は、第4期を掘り下げる記事でも触れたが39号で「ハイスクール!奇面組」が連載250回(「三年奇面組」時代含む)、41号で「北斗の拳」が連載100回に加え、49号で「銀牙 流れ星銀」が連載100回を突破している。そして50号から「キン肉マン」が連載再開、それと合わせたようにほぼ同時期の11月8日にファミコンソフト「キン肉マンマッスルタッグマッチ」が発売。また、「ハイスクール!奇面組」のTVアニメが当期中の10月12日から放送開始している

 短期終了作品は、前期までに連載されていた3本は全て終了したが、今期に開始した3本が全て短期終了作品なので3本のまま変わらず。全連載作品における占有率は連載作品数が減った分.200と増えている

 連載作品の平均連載回数は343.87回。こち亀を抜くと228.79で、前期がそれぞれ328.63回と220.20回だったので増加していてこれまでで一番の数値になってはいるが、それは連載作品数が減ったおかげであり、実態は前期に引き続いて新連載陣が全て振るわなかった上に読切作品も0と、後に繋がるものが何もなかった停滞期と言える第5期であった

 

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