前回予告した通り、今回はジャンプ黄金期第2期を掘り下げる事にする
第2期は85年12号から23号までとなる。尚、開始時期は第1期と、終了時期は第3期と若干重複しているが、連載作品の入れ替えが数号にわたって行われる為なのでその重複期間は過渡期と解釈して頂きたい
その第2期の連載作品は以下の通り。並び順は第1期の記事同様に連載開始時期の順で、連載回数も併記しておく
こち亀 76年42号 1955話
キン肉マン 79年22号 389話
ハイスクール!奇面組 80年41号 339話(「三年奇面組」含む)
キャプテン翼 81年18号 356話
ブラックエンジェルズ 81年46号 179話
ウイングマン 83年5・6号 113話
シェイプアップ乱 83年26号 128話
北斗の拳 83年41号 245話
銀牙 流れ星銀 83年50号 164話
きまぐれオレンジ・ロード 84年15号 156話
ガクエン情報部H.I.P 84年44号 29話
DRAGONBALL 84年51号 519話
ばくだん 84年52号 29話
ミスター♡ライオン 85年12号 10話
CITY HUNTER 85年13号 336話
ついでにとんちんかん 85年14号 210話
新連載は「バオー来訪者」、「男坂」、「よろしくメカドック」と入れ替わりで開始された「ミスター♡ライオン」、「CITY HUNTER」、「ついでにとんちんかん」の3本。3減3増なので連載作品数は16で変わらず。このうち「CITY HUNTER」は「キャッツ♡アイ」でヒットを飛ばした北条司の次回作で前作以上のヒットを記録した事は説明が不要であろう。そして「ミスター♡ライオン」と「ついでにとんちんかん」はどちらも本誌初連載組だが、チャンピオンやフレッシュジャンプで連載歴のあるえんどコイチと、フレッシュジャンプで数度掲載歴がある大西志信では地力が違ったのか、片やTVアニメ化も果たすほどのヒット、片や10話で終了と明暗がクッキリ分かれた格好だ
一方、終了作品は上記の「ミスター♡ライオン」に加えて「ガクエン情報部H.I.P」と「ブラックエンジェルズ」の3本
この時期に掲載された読切は「100mジャンパー2」(17号)の1本のみ。作者の高橋陽一は「キャプテン翼」を連載中なので当然連載昇格は無し
短期終了作品は「ミスター♡ライオン」、「ガクエン情報部H.I.P」に加えて「ばくだん」と全部で3本。占有率は.前期.250から188にダウン
平均連載回数は322.31回で「こち亀」抜きだと213.47回。前期はそれぞれ297.56回と187.06回。短期終了作品の割合が減っただけでなく「CITY HUNTER」と「ついでにとんちんかん」と2本もヒット作が出たとあって大幅に伸びている
「DRAGONBALL」は未だ本領を発揮していないが、黄金期を彩る作品を着々と増やしたのが第2期であった