本日はジャンプと縁の深いゲームであるドラゴンクエストシリーズの中でも屈指の人気作である「ドラゴンクエストⅢそして伝説へ…」のリメイク版の発売日であり、当然私も先程購入してきたところだ
当時を経験した人なら憶えているだろうが、オリジナルであるファミコン版の発売日の熱狂は凄まじく、販売店の前は平日だというのにどこも長蛇の列で溢れかえり、中には未成年が学校をサボって買いに行って補導されたり買ったソフトを他人にカツアゲされたりといった問題まで発生しドラクエ狂騒曲などとも言われたものだ。振り返ればあの瞬間こそドラゴンクエストシリーズが今も尚シリーズが続き国民的RPGなどと形容される契機だったと言える
ところで、本ソフトはドラゴンクエストシリーズに多大なる影響を与えた作品であったが、私にも多大な影響を与えた作品でもある。というのも、当ブログでもちょくちょく触れたが私はジャンプの黄金期の短期終了作品を読むのと同じくらいゲームが好きであり、今現在に至るまでゲームをプレイし続けている訳だが、それ程ゲームにのめり込むようになったのは本ソフトに感銘、という言葉では足りない程に心を揺さぶられたからである。おかげで今でも発売日を問われたら88年2月10日水曜日と即答できるほどだ。曜日まで憶えているのは、前作は予約するタイミングが遅かった為に発売日に入手できなかった教訓を生かし、万全を期して何カ月も前に予約を完了していたのだが、あろうことか予約した店は水曜日が定休日となっており結局発売日に入手する事は出来なかったという苦い経験があるからだが…
さておき、何故私はここまで本ソフトに引き込まれたのだろうか?
前作からパーティ人数が1人増えただけじゃなく、勇者以外のキャラの職業は自分で決め、更に転職もする事が出来るという編成の自由さ。世界地図に似た広大なマップを歩き回るワクワク感と、訪れた各地で繰り広げられる大小様々なドラマ。因みに私が一番印象に残っているのはイシスで日中に話しかけると夜になるのを待っていると答え、夜に話しかけると夜が明けるのを待っていると答えるだけでストーリーには全く絡まないソクラスの話だったりするが、一番とは言わずとも妙に印象に残っている人は他にも多かろう。そしてなによりロト三部作の掉尾を飾るのに相応しい衝撃のラスト等々…
また、忘れてならないのはゲームを盛り上げる多彩なBGMで、ソフトの発売から程なくしてリリースされたサウンドトラックの「交響組曲『ドラゴンクエストⅢ』そして伝説へ…」は日本ゴールドディスク大賞のベストアルバムオブザイヤー企画部門を受賞するなどゲームサントラとしては異例のヒットを記録している。因みに私も購入したし、それを切っ掛けにゲームミュージック全般にも興味を持つようになったので、そういう意味でも影響を受けたと言える
その他、語ろうと思えばきりが無い程のゲームを子供から大人になろうとする多感な年頃にプレイしたのだから余計に心に深く刻まれたのだろう。元々私はファミコン以前からゲームをプレイしていたくらいのゲーム好きであったが、もしも本ソフトをプレイしていなかったなら流石に飽きてゲームをプレイしなくなっていたのではないだろうか。…そのほうが幸せだったかもしれないが
「ドラゴンクエストⅢそして伝説へ…」をプレイするのはその時以来、という訳ではなくスーファミのリメイク版以来であるが、それでも本ソフトを前にすると当時の思い出が幾らでも溢れ出てくる
なので、新職業であるまもの使いをパーティに入れたい気もするが、まずは初めてプレイした時と同じパーティ編成で始め、思い出を噛みしめながらプレイしたいと思う