黄金期ジャンプの影

主にジャンプ黄金期の短期終了作品について語ります

ジャンプ黄金期の第9期を掘り下げる

 今回はジャンプ黄金期を連載作品の入れ替わりサイクル毎に掘り下げる記事の第9弾を

 

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 第9期は86年32号から41号まで連載作品は以下の通り。いつものように並びは連載開始順で、連載回数も併記しておく

 

 こち亀          76年42号 1955話

 キン肉マン           79年22号 389話

 ハイスクール!奇面組   80年41号 339話(「三年奇面組」含む) 

 キャプテン翼          81年18号 356話

 北斗の拳         83年41号 245話

 銀牙 流れ星銀      83年50号 164話

 きまぐれオレンジ・ロード 84年15号 156話

 DRAGONBALL       84年51号 519話

 CITY HUNTER       85年13号 336話

 ついでにとんちんかん   85年14号 210話

 魁‼男塾           85年22号  313話

 聖闘士聖矢        86年1・2号 246話

 赤龍王          86年13号 50話(本誌掲載分のみ)

 ターヘルアナ富子     86年22号 15話

 サスケ忍伝        86年32号 10話

 空のキャンバス      86年33号 59話

 ハッスル拳法つよし    86年37号 10話

 

 新連載は「はなったれBoogie」、「メタルK」と入れ替わりで開始された「サスケ忍伝」、「空のキャンバス」、そしてやや遅れて「ターヘルアナ富子」と入れ替わりで開始された「ハッスル拳法つよし」の3本。連載作品数は、中途半端なタイミングで終了した「ターヘルアナ富子」の扱いに困ったが、第9期の半ばまでは連載されていたので一応当期の連載作品とカウントして2減3増の17としておく

 「サスケ忍伝」は黒岩よしひろの連載デビュー作となる現代忍者漫画だが、師にあたる桂正和譲りの特撮嗜好が前面に出過ぎて当期中に終了。「空のキャンバス」は今泉伸二の連載デビュー作になる体操漫画で、涙と不幸がてんこ盛りというパッと見ジャンプっぽくない作品であったがそれなりの好評を博した。そして「ハッスル拳法つよし」は「飛ぶ教室」が物議を呼んでイレギュラーな形で連載を終了させられたひらまつつとむによるカンフーラブコメ漫画であったが、前作の二の舞にならぬよう気を遣った為か無難なテーマと内容になってしまい物議を呼ぶ事は無かったが話題にもならず短期終了と相成ってしまった

 第9期を以て終了した作品は上に挙げた「サスケ忍伝」と「ターヘルアナ富子」の2本。そして読切作品は無し

 短期終了作品は「ターヘルアナ富子」、「サスケ忍伝」、「ハッスル拳法つよし」の3本で全連載作品における占有率は.176で前期よりダウン

 当期の主な出来事は34号で「キン肉マン」が連載350回を突破、37号では発行部数が420万部に達した事を報告、39号では「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が連載十周年&500回、更に「ハイスクール!奇面組」が連載300回を突破、そして41号では「北斗の拳」が連載150回を突破している

 連載作品の平均連載回数は316回で、こち亀抜きだと210.75回。前期がそれぞれ332.06回と223.87回だからかなり減らしているように見えるが、扱いに困ったが結局今期扱いにした「ターヘルアナ富子」を抜くとそれぞれ334.81回と223.8回なのであまり変化が無かったとも言える第9期であった

 

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