今回も前回話題にしたジャンプ連載作品のゲーム化についての続きを
さて、ゲーム化が数多くなされているのがバトル漫画で、数が少ないのがスポーツ漫画と前回述べたが、実はスポーツ漫画の中にも唯一例外的に数多くゲーム化がなされた作品が存在する
その作品とは、同じスポーツ漫画の中でも作品としての人気がトップの「SLAM DUNK」を超える16回というゲーム化回数を誇り、全体のランキングでも4位に位置するこの作品だ
そう、「キャプテン翼」である
「キャプテン翼」が数多くゲーム化されている理由は2つ考えられる。まず1つは以前紹介したメガドライブ版「キャプテン翼」の紹介記事でも触れたが、スポーツゲームであるのにアクションゲームではなくRPGやSLGのようなシステムが斬新かつ完成度が高い上に、原作の割とファンタジックなプレーを再現するのにも優れていたという事だ。おかげで発売元のテクモからシステムはほぼそのままでストーリーを変えただけのシリーズ作品が7本も発売されている
そしてもう1つは、まさに今開催中であるがW杯によって定期的にサッカー人気が掘り起こされるからである。特に2002年に地元で開催された時は効果が絶大だったようで、この年だけで3本もゲーム化されている
さて、この「キャプテン翼」、そして前回触れたバトル漫画7つと「SLAM DUNK」でゲーム化回数ベスト10のうち9つまでが埋まった訳だが、残る1つが何なのか予想がつく方はいるだろうか。答えは私からしたら意外な作品であり、当たった人は自慢していい
ランキングの残り1枠、ゲーム化回数7回で9位タイにランクインしたのはこれだ
そう、「まじかる☆タルるートくん」である
何故この作品が数多くゲーム化されたのか? 正直言うとわからない。いや、マジで。確かに人気作品ではあるし、TVアニメも結構長い間放送されたけれど、黄金期ジャンプの錚々たる面々の中において十指に入る程ではないと思うのは私だけではないだろう
作品のジャンルでいうとギャグ漫画に分類される訳だが、ギャグ漫画がゲーム化に向いているかというと、四十年間も連載が続いた「こち亀」すら3回なのだからそんな事もない。「ついでにとんちんかん」なんかはTVアニメ化したのにゲーム化は1度もされていないくらいだし。また、作品の特徴としてはエr…もとい、女性キャラが魅力的だという事が挙げられるが、同じ特徴を持つ桂正和の諸作品や「きまぐれオレンジ☆ロード」があまりゲーム化されていない事を考えるとやはり不思議である。作中でちょこちょこバトル的な事をやっているからバトル漫画扱いになってるわけでも無かろうに
ところで、「まじかる☆タルるートくん」のゲーム化作品の1つで、上の画像でも使用した「まじかる☆タルるートくんFANTASTIC WORLD‼」にはつい最近になって発見された裏技が存在するのをご存じだろうか? 結構衝撃的な裏技なのでついでに紹介しておきたいと思う
その裏技の手順は、まずワールド1をクリアし、ワールド2が始まる↓の画面で何もせずにしばらく待つ
すると、通常は台詞だけで見る事の出来ない伊代菜の水着姿を見る事が出来るのだ
と、これは当時のゲーム誌にも紹介されていた既知の裏技である。新発見された裏技は、この画面になった後にⅡコントローラーのBボタンを147回押すのである
すると、なんと水着が無くなってヌードになってしまうのだ
どうだろう、作品の特色が実によく出ている裏技ではないか。そういえば、かつてゆう帝こと堀井雄二が手掛けた「オホーツクに消ゆ」というゲームでは、温泉に登場する女性キャラが体に巻いているバスタオルを取るという裏技があったが、ファミコンとジャンプという組合わせには何かあるのだろうか
さておき、今となってはソフトどころかファミコン本体すら入手は困難になっているが、本ソフトはファミコンジャンプミニに収録されているので興味ある方はこちらでプレイしてみてはいかがだろうか。…まあ、今更ファミコンの粗いドット絵で、しかも乳首も出ていないようなグラフィックを是が非でも見たいなんて奇特な人もいないとは思うが
尚、純粋に「まじかる☆タルるートくん」のゲームがプレイしたいという更に奇特な人がいるなら今年10月に発売されたメガドライブミニ2にも収録されているメガドライブ版がはるかに出来がいいのでそちらの方をお勧めする。ファミコン版同様ソフトも本体も入手困難なのに加え、メガドライブミニ2も既に価格が高騰ぎみなのが難点だが
最後に改めてゲーム化回数ベスト10を記して終わりにしよう
1位 79回 DRAGONBALL
2位 30回 北斗の拳
3位 19回 幽☆遊☆白書
4位 16回 キャプテン翼
5位 9回 キン肉マン
5位 9回 聖闘士聖矢
5位 9回 SLAM DUNK
8位 8回 ジョジョの奇妙な冒険
9位 7回 忍空
9位 7回 まじかる☆タルるートくん